「そして助成金をうまく使う」の意味――ラジオ公開収録イベントに向けて

年末ぐらいからいろんなTODOに追われている。年度末にかけてとても。仕事が多い。おまけに、オフショア第二号の編集、組版と入稿も、この時期に重ねてしまった。 忙しかった日々のピークでは、毎日24時か25時までパソコンに向かい、風呂に入って25時か26時に…

見返したメモより〜face to face と移動の停止

2月は公演制作の仕事がクライマックスで、人生でこんな忙しいことがあったかというぐらい忙しかった。2月はまだ残っているが、私の2月はもう終わった。あとは事務処理の残務を確実につぶしていく。 さて、1月2月と忙しかった日々の中でも、歩きながら、飯食…

メディアをもつこと

リニューアルした『オフショア』に執筆してくださる書き手を募集したとき、ローカルメディア研究者の和田敬さんが手をあげてくださった。和田さんはもともとミニFMを発信していた側であり、小さなメディアの研究をしている。『オフショア』には全5回の連載…

2022年11月、中国の市民によって自発的に歌われた「インターナショナル」

まさか2022年、中国で「インターナショナル」が市民により自発的に歌われるとは思わなかった。 ゼロコロナを目指す中国。ゼロコロナという言葉がもしかしたら数年後、10年後、数十年後にまったく意味が通じない言葉となっていたら不安なので付け足しておくと…

死んだ犬のこと

以前ここにも書いた犬、私が人生で初めて友達になれたと思った犬は、2022年6月の終わりごろに死んでしまった。あっけなかった。どうして飼い主でもないのに私がよくこの犬の面倒を見に行っていたかというと、つまりは、飼い主が留守にせざるを得なかったから…

カンフー映画と肉体と犬肉

もう数ヶ月まえのことだけれど、ブルース・リーの映画を初めて見た。『ドラゴン怒りの鉄拳』。1972年の映画。 肉体的な映画に全く興味がなかったのでこのままいけばブルース・リーを一本も見ずに老人になるところだったが、見ておかなければならないと思った…

島根と鳥取たみ、湯梨浜の中国庭園:中国地方旅行レポ02

かなり時間が経ってしまったけれど、以前書いた01に引き続く中国地方旅行レポを書いておく。 yamamotokanako.hatenablog.com 中国地方鳥取、山口へのひとり車旅行。上記の埋め込みリンクから読める01は、最後に訪れた山口でのこと。この同日のYCAMイベントで…

新自由主義とアートマネージメント

youtu.be 今私は2022年北京冬季五輪開会式の映像を見返している。確か当日、生でも見ていたのだが、再び見る。スペクタクル。規模がでかい。そして演出に芯がある。はっきりいって素晴らしい。立春の日に開幕した北京冬季五輪は、「中国には24節気がある」…

グローバリズムと民俗祭祀――YCAM「はじめてのガチ聴き」より宮里千里さんの回を聴いて:中国地方旅行レポ01

先日行ってきた中国地方鳥取、山口へのひとり車旅行について記録。 YCAMで開催された大城真さん監修「はじめてのガチ聴き」9月4日の回に行きたかったので、全然車に乗らないのにまた車検に通してしまった父の車を4日間ほど占有させてもらい中国地方のいろん…

飲食店の客層

『オフショア』発送作業がほぼ毎日のように続き、有難い限り。こういった「外に開く」意識の時って、どうしてもブログにこそっと少しだけ走り書きするような「内向きの」「取るに足らない」話題を書き残すことができなくなる。 けれど本来、人が人間の内面を…

オフショア第一号・こちらが執筆者のみなさんです👉

offshore-mcc.net さて、8月1日(旧暦7月4日)、目標としておりました創刊日になんとか創刊できたということになります。現在、オフショアのオンラインショップでも購入受け付けておりますが、各地の書店の皆さま!ぜひ、店頭で販売していただけるとうれしい…

冒頭試し読み「はじめに」『個人メディアを十年やってわかったこととわからなかったこと』

新しい小冊子『個人メディアを十年やってわかったこととわからなかったこと――オルタナティブ・ネット・音楽シーン』を6月21日に発行します。つきましては、冒頭に書いた「はじめに」を全文公開します。「続きを読む」からご覧ください。 書店で取り扱いを希…

上海ロックダウンとSNS

最近WeChatタイムラインを見ていると、あんぐりと口をあけてしまう。地方都市の中の上クラスのレストランで赤ワインを嗜んでいる友人の写真が流れてきたり、即興音楽のライブ映像が流れてきたり、ライブ情報の告知記事が流れてきたりもするなかに、ロックダ…

感情あふれる4月の日々

4月1日から勤めに出ているのだが、前回書いたことがまったく自分にとって役に立っていなくて笑えるほどである。レジリエンスとかアサーションとか、ああいったセミナーを受けてきた失業期間の成果が見られない。さっそく、久々の勤めにイライラしたりウンザ…

我なりの自己啓発について

好久不见! 年度末。この年度末、実は見事な同時進行で2本、大学関係の冊子編集を担当して、2月からつい数日前まで根詰めておりました。ひとつは大学内のみで配布される冊子ですが、もうひとつのほう(こちらは最終的に190ページでしたね……)はまもなくどこ…

2022春晩に関しての若干の意見(包摂、コンテンポラリーと伝統、旧来型家族観)

このタイトルをつけたかっただけ*1のブログ記事となるが、2022年春晩のミニ・レポートを。 春晩とは、中国で毎年旧正月の前夜(つまり大晦日)に開催される、ステージ・パフォーマンスを集めた番組。歌あり、喜劇あり、相声(漫才のような2人の掛け合いしゃ…

犬を怖がる - 犬との一週間(3)

普段あまりYouTubeを見ない私にも、犬のおかげでついに推しチャンネルができた。遠藤エマさんの『エマ犬(けん)アカデミー』だ。ドッグトレーナーである遠藤エマ先生は、横浜で犬のトレーニング教室を主宰しているらしい。明るく楽しくハキハキした声。たま…

対コロナ便乗型生活見直し記録2021/12/19_撮られること

kitakagaya fleaに1時間程度遊びに行く。久々にお会いしたとある人と、その1時間のうち30分程度話す。 その後は神戸に戻り、とあるアート系施設の小さなイベントへ。なかなかの行動量。こんなに動く日は何年振りか。実は北加賀屋に行く前は、大阪市立図書…

対コロナ便乗型生活見直し記録2021/12/12_時間の使い方

思いがけず無職状態なので、今、誰よりも、「おうちじかん」。ステイホーム。 いろいろと人からアドバイスをもらったり、世間一般に染み渡っている良いとされる考え方では、毎日決まった時間に出社したり外出する予定がなかったとしても、毎日なにかしらの行…

唸る犬 - 犬との一週間(2)

JR神戸駅周辺には私が通っている町医者が数軒ある。定期的な受診を終え、用事がなければそのまま神戸駅からハーバーランド周辺をうろつく。なかでも、高速神戸駅とJR神戸駅とハーバーランドを繋いでいる地下街のデュオこうべ、そしてハーバーランドに位置す…

犬が見ている - 犬との一週間(1)

その犬との初めての散歩が終わり、私はキッチンで手を洗う。数日前からぐんと気温が下がり、秋らしくなった。風は冷たいが、空は気持ちよく晴れていて、ベランダにも部屋にも、美しく陽がさす。 初めて使うキッチンを物色していると犬が私をちらちらと見てい…

中国のリアリティショー『戏剧新生活』について・後編

前編では、中国の国際演劇祭「乌镇戏剧节」(Wuzhen Theatre Festival)と、2021年1月から3月まで動画配信プラットフォーム「爱奇艺」にて配信されたリアリティショー「戏剧新生活」(Theatre for Living)の関係についてざっと紹介した。この後編では、「乌…

鑑賞作品短評 後編 - 山形国際ドキュメンタリー映画祭2021

前編に引き続き、山形国際ドキュメンタリー映画歳2021で私が観た作品の短評。後編は5作品。 (前編はこちら) 『武漢、わたしはここにいる』中国/2021/153分 監督:蘭波(ラン・ボー) https://yidff.jp/2021/program/21p9.html 武漢で劇映画を撮る予定だ…

鑑賞作品短評 前編 - 山形国際ドキュメンタリー映画祭2021

2015年に映画『パーティー51』を、イベント企画内で上映する機会を得てから、毎回なんらかの形でチェックしたり参加しているのが山形国際ドキュメンタリー映画祭。コロナの影響で2021年はオンラインで開催されるということ、また、批評ワークショップに関し…

演劇役者が演劇をつくる、中国のリアリティショー『戏剧新生活』について・前編

中国では今、多くの人がテレビではなくスマホで動画を見るようになり、いくつかある配信プラットフォームがドラマやバラエティ番組、映画ラインナップを充実させ、より多くの視聴者を集めようと競争している。日本でもNetflixやAbemaTV、GYAO!などを、PCやTV…

これまでの活動・執筆など一覧

山本佳奈子(Offshore)のこれまでの活動・執筆など一覧

神戸豚まん調査(3)豚まんは贅沢

豚まんに、飽きつつあり、最近どうも食指がのびない。パソコンに保存しているエクセルファイルには、行くべき豚まん屋をリストアップしていて、実はほとんどチェック済みなのだけれど、まだいくつか賞味できていない豚まんがある。まだ完走できていないのに…

自虐する音楽は閉じこもる:クロスレビューを終えて

「クロスレビュー」に参加した。異なる専門家が三人集まって、主宰する劇作家・岸井大輔とともにそれぞれにとって異分野となる作品をレビューしあうというもの。 yamamotokanako.hatenablog.com 私は『THERE IS NO MUSIC FROM CHINA』という、中国の、ビート…

中国における共産主義賛歌「インターナショナル」のあれこれ(2021年時点)

中国共産党は今年、党創立100周年を迎えた。党の創立記念日である7月1日、午前には天安門広場で式典が開催され、夜には党の100歳を華やかに祝うため、ダンス・音楽・映像などをかつての音楽劇『東方紅』さながら組み合わせた舞台パフォーマンスが開催され…

映画レビュー:『シャン・チー』から東洋に住む私は何を読み取ったか

映画は政治抜きに語ることはできないコンテンツである。ストーリーに社会や政治が反映されることはもちろん、その製作資金あつめや配給などを円滑に進めることは、交渉や駆け引きが必須となり、政治そのものである。出来上がった映画を観る者は、金持ちから…