対コロナ便乗型生活見直し記録6/17

 自分の棚卸し作業中。今の自分の興味はつまるところどこなのか。それを書くためにはまず何から始めて何を調べなければいけないのか。等等。

 

 ついでに、自分のこれまでの書き方や表し方も一度確認し、棚卸しできることはしたほうがいいと思っている。これから、自分がこれまでOffshoreではなく他媒体に書いた記事をもう一度見直すという、苦行を課す。ああでもあと1時間後にはでかけるから今日は無理かな。そうやってこの作業がどんどん先延ばしになるのも辛い。

 

 棚卸し作業中にタイミングよく、映画『パーティー51』日本語字幕版をやっと公開できた。2015年にアップリンクでプレミア、その後、ツアーをしたり、全国各地でオーガナイザーさんに自主上映をやっていただいたり。広報物デザインはTakashi Makabe。日本語字幕は雨乃日珈琲店の清水博之さん。そして最初から最後まで映画上映の方法やイベントの組み方、各地での上映箇所など、相談に乗ってくださったのがUPLINKのスタッフの皆さんでした。どうもありがとうございました。

 

 一連の流れはすべてここにまとまっているのでご参照ください。

 

offshore-mcc.net


 あれだけ売り上げをあげないと、と考えていた映画配給の仕事(個人でやっていたので配給とは呼べないだろうが)がひと段落つき、ここからはフリーで多くの人にドンドン観てもらい映画宣伝の役目を終える。そんな清々しい日に、Twitterで観たUPLINK浅井さんのパワハラに対する訴訟は確かに私にたいしてもショックを与えている。以下は私個人のFacebookに記載したテキスト。

 

YouTubeにて無料公開中です。随分前から無料公開する段取りをしていたのですが、本日いろいろ準備が整いましたのでやっとお知らせしました。長く付き合った映画でした。配給とは言えないかもしれないけれど、個人で海外の映画をどうやって紹介するか。いろんな試行錯誤がありました。

今、あれだけ「どうやって売り上げ立てるか」考えていたツアー中とは裏腹に、無料で誰にでも見てもらえる状況になったこと、とても清々しいです。しかし、これは本当に、UPLINKのおかげでやれたことであり、そもそも私のOffshoreとしての活動はUPLINKがなければ始まっていません。(紆余曲折があり今はへなへなと地方で座っているように見えるかもしれませんが、志は変わらず、作戦をいろいろ変更しているという段階です)

 

パーティー51が手放せる日に、驚きの訴訟のニュースを知り動揺しています。


私も、(知っている人は知っていると思いますが)音楽の現場でパワハラを受けて精神病になった人間です。昔はそんな風に、誰かを排除して、仕事ができないやつを上から怒鳴りつけて押さえつけても笑い話で済んだし「あれから這い上がった」とかなんとか美談もあったかと思います。が、はっきり言えるのは、本人からすれば、それは憎しみでしかなく美談にはなりません。今でも、私はその相手を、地獄に落ちてほしいな、と、本気で憎んでいます。

それでも、UPLINKへイベントを持ち込んでいた私に対して浅井さんはいつでも的確なアドバイスと意見をくださったので(また、そういう状況を作ってくださったのがアップリンクのスタッフの皆さんでした)、その部分には今も尊敬をしております。しかしながら、訴訟においてはしっかりと責任を負っていただきたいと思います。私もニュースを見守ります。

 

カルチャー系の現場は何かと根性論や超過労働が美談とされがちですが、いい加減、やめましょうね。楽しいことを発信する現場の人間こそ、苦しみを負わされ心で泣いて、作り笑顔で表に立つ、というようなこと。なくなりますように。

加えて、自分は法人でもなければ誰も雇用していませんが(ツアーもほぼ一人、ほんの一部の業務のみ外注した)、自分の使用人でもあるわけです。人への気遣いの前に、自分を酷使することもやめなければと思いました。まあ最近酷使どころか甘やかしまくってるけどね。

 


 昨夜一番お世話になったスタッフの方から連絡もあり、すこし安心したところもあるのだけれど、その方は今回の問題と全く関係なく退職が決まっていたとのことで、それはそれで寂しい気持ちになる。ノウハウが豊富でいつも安心して相談させてもらえる素晴らしい方だったので(そしていつでも正しく優しい)、次の新しい生活、ご活躍を願うばかり。私が願わなくとも、引く手数多だろうと思う。

 

 しかし、私がよくお世話になっていた2011〜2015年頃のUPLINKは、地下に埋もれているコンテンツを、何でも挑戦させてもらえるような雰囲気で、広告代理店が絶対打てないような企画で、深く濃く、そして60席が完全に埋まるイベントを一緒に考えてもらい仕掛けられるのは楽しかった。当時は、SNSも、もう少し"悪よりも善が伝播する"ような空気があった。それが今、ソーシャル・ディスタンシングで、席も空けないといけないし、定員いっぱい、立ち見も入れて、とできないわけだから、もうイベントの時代ではない、と、次に行くのが賢いのだろう。

 

 今、家にこもって中国関係の文献を読み漁り(欲望のままに読んでいる)、週3〜4の仕事以外は、ほぼ中国の知識を蓄えることに費やしている日陰の生活。あの頃の私は、UPLINKを媒体に、何か社会を変えてやろう、だとか、より良い方向に気づいて欲しい、という一心で、アジアのコンテンツを日本に広めることに必死になっていた。家での本読みもいいが、そろそろ、また何か仕掛けることを考えてもいいのかもね。家と外、2地点のあいだぐらいの感覚で生きたほうがいいのかもね。と、思えたのだった。東京で何かやろうとは相変わらず思わないけど。

 

 それにしても、パワハラは言語道断。浅井さんにはしっかり責任を負って対処していただきたいと思うし、どのようにこの問題が進んでいくのか、私も過去の当事者として、見守りたいと思う。

 

 

2020年11月noteより移行