対コロナ便乗型生活見直し記録2021/4/25

なかなか思うように自分の人生は整備されない。こっちにいってみたらきっとのんびりと平和に楽しく暮らせるんだと思っていたら、それがまた想像もしていなかったいばらの道。こんなはずちゃうかったんや、と、悔しい気持ちで風呂に入る。風呂は最近読書の時間だったのに、気持ちが荒ぶると、自然と活字を目で追うだけになってしまう。何も入ってこない。

 

いばらの道をうろうろしているあいだにどんどん時間は過ぎていて、「ああ去年の今頃も緊急事態宣言が出とったなあ、え、去年何考えとったっけ?あれ、去年これやろうと思ってたこと、今もぜんぜん進んでへんやん」とさらに悔しくなる。失政に憤り、何も進められなかった自分に対しても憤る。

 

緊急事態宣言?知らんがな。

と、電車に乗り、元住居のある此花区へ。見たかった展示はやっぱり緊急事態宣言で閉まっていた。腹が空いていたので馴染みの喫茶店に14:45に駆け込むと、「姉ちゃん、今日は3時で閉めるねん、でもいいで」と言われてスキヤキ定食をさらっとかきこむ。

これみよがしにアンパンマンのオープニングテーマを鳴らし続ける果物屋は開いていて、少し果物を買い、隣のラーメン屋が閉まっていることを確認する。そういえば街が少し静かかもしれない。でもセブンイレブンは開いているし人も多い。1回目の緊急事態宣言と、2回目の緊急事態宣言の、あいだぐらいの緊張感に包まれているのが、この3回目の緊急事態宣言かもしれない。

 

自分はまたしても月給をありがたくいただける仕事にありつけているが、この3回目の緊急事態宣言は、ついにいろんなことが退廃していく通過点となっているような気がしてならない。もうあかんかもしれん。

 

活下去,像牲口一样活下去。(生き延びろ。家畜と同じように、生き延びろ)

 

中国の文革時代に翻弄された女性を主人公とした映画『芙蓉镇』。悲劇の中心にいる主人公である女性の、2人目の配偶者である男性が(姜文が演じる)、当局に拘束される際に女性に放つ言葉。