映画『パーティー51』ツアーから半年

心身ともに摩耗したツアーだったし、あれからいろいろ考え方も変わった。私は、おそらくこの映画のツアーを経てからアクティビズムみたいな分野のことに興味を持たなくなった。心の底にはまだまだ反骨精神は残っているし長いものなんかにまかれてやるものかという精神は健在だけれども、311以降の日本あらゆるところで勃発する反体制反グローバリズムの動きに自分が並行した考えや行動をもたないようになった。ものすごく遠目に、蚊帳の外から眺めている。(しかし、映画のプロモーションをやっているときは、311以降の日本の動きにこの映画がぴったり合う気がしていたし、どんどんそういう動きと絡めたいと思っていたのだ。)

ちょうど先ほど、用事があって、この映画を日本の私につなぐ橋渡しをやってくれた、映画『パーティー51』プロデューサーでもあるパク・ダハムと連絡を取っていた。今年の51+フェスティバルの内容を聞こうとしたのだけど、今年は彼は関わらないことに決めたそう。「映画の日本ツアーをやってからいろいろ考えが変わった」と。私もそうなわけだから、どこかで共通した考えを持っているのかもしれないし、しかし本国韓国のソウル、あの映画の中心に住む彼はまたもっと別の領域で今後の自分のことを考えているのかもしれない。

ダハムには「冬が来る前にソウルに行きたいと思っている」と伝えた。Offshoreは今年はきちんとインタビューを取りためていきたいので、冬が来る前に、彼のツアー前と後の心境の違いを含めたインタビューを取れたらいいなと思っている。

2020年11月noteより移行