インボイス制度相談会へ→登録しませんが…

インボイス制度に登録するか否かの相談会に参加。税務署で、無料参加。

今までウェブや書類で眺めていた文字を立体的に頭の中で組み立てられた感覚。という経験は良かったけど、この制度の矛盾がいらだたしい。いらだたしくなるぐらい理解できたということかも?

 

まずそもそも1000万円以下は免税事業者というのは変わらないのに、「免税事業者」のなかから「消費税払いたい事業者」を炙り出すしくみ、むちゃくちゃやばくないか?

もちろん誰もが免税されているなら払いたくない、なのに自ら手を挙げてインボイス登録する者の意図は?

 

第一に、「課税事業者(=すなわち課税されている大きな企業や事業者であり、中小企業や個人事業主に仕事を与えている側)に関係を切られるのが怖い」

第二に、「何が起こってるのかよくわからないけど免税事業者という先にあった筋の通った制度のことを忘れているor知らない」

というあたりか?

 

この相談会に行き、相談を受けた段階では、私はインボイス登録するか50/50だったけれど、買い手になった自分を想像したときに甚だアホらしいと思った。

 

例えばオフショアの場合。私がインボイス登録者になり年間一千万も儲けてないくせに消費税申告するとしたら。

普段仕事してて原稿料が食い扶持ではない執筆者たちからの請求書における消費税がうとましくなることは確実。デザイナーやイラストレーターだって同じ。執筆者が大体毎回6、7名、イラストレーター1名、デザイナー1名に毎号報酬を支払ってるからだいたい計8名。今のところインボイスに登録しそうな人はここにいない。今後もいないだろう、だってこれ一本で食ってる人たちではないから。この分の消費税が控除できなくなって困るのは私だ。そうなるとたぶん私はみんなの報酬を下げ始めるだろう。1割は下げないと、私が損をする。

 

このままインボイス制度が行き渡り、一発逆転制度の廃止とかがなければ、おそらく、課税事業者と免税事業者で、しっかり経済活動のエリアがわかれるんじゃないかな?

あるいは、ここで「クリエイターと課税事業者の間に立ってインボイス制度における諸問題を解決しスムーズに取引させる」ためのくだらない人材派遣業みたいなものも生まれてきそう。すでにそこ狙って準備してる人もいるだろう、それはそれでゲー吐きそう。

 

じゃあここで開き直って。インボイス制度が進むなら、自分が顔の見える範囲だけでつつましく続けていく、それで金銭的にも満足を得られるような仕組みも考えていこう。