対コロナ便乗型生活見直し記録5/26

 自宅で茶をよく淹れる。食後はだいたい、何か茶を飲む。日本型のどっぷりした急須を持っていない。中国で買ってきた盖碗タイプの茶器のみを持っているので、毎回お湯を180mlぐらい注いで淹れて、それを何回か、茶が薄くなるまで繰り返す。盖碗タイプの茶器で、日本のほうじ茶や日本の緑茶も、意外と淹れることができる。

 

 茶を淹れ始めると、20分に1度ぐらい、お湯を淹れる。その度にポットのお湯を沸かしていると電気代がもったいないので、いつも象印の500mlぐらい入る魔法瓶に、熱湯を入れておき、そのお湯をお茶に使う。

 

 ついに来週から出勤しなければならない。Covid-19が流行する前は、職場でもよく茶を淹れて飲んでいたけど、その習慣もまた見直さなければならないんだ、と、象印魔法瓶を使いながら気づいた。

 

 オフィスの共用シンクで、自分が持参している陶器のカップを使い、共用ポットや共用ブリタ浄水ポットを使って、自分のためにお茶を淹れる。この行為が、共用のオフィスで行われる以上、いろいろと細かいところが気になってしまいそう。陶器カップは洗って使えば良いだろうが、スポンジやシンク、水を切るラックは共用である。ポットは昔ながらの保温タイプのものが1台置かれているけれど、オフィス内でいろんな人が触れるポットは安全だろうか。ブリタ浄水ポットも、みんなで共用して良いものなのだろうか。

 

 けれど仕事中に、茶を飲まないのはなんだか寂しいので、家から茶を淹れて持っていくことにするのが良いのだろうか。自宅を出て家に帰ってくるまで、約10時間。10時間家を離れて、その水筒に入った、朝の気分で淹れた茶だけを飲んで、8時間も働けるだろうか。

 

 くだらないことをああだこうだ考えていると、そもそも、10時間も家を離れて仕事に没頭しなければいけないことが異常に思えてくる。また、茶を飲まなければならない、茶を飲まなきゃやってられないというような、ストレスの多い仕事のやり方もどうなんだろうか、と思う。

 

 これまで「共用しよう」「シェアしよう」と推進されていたことは世の中にたくさんある。カーシェア、シェアオフィス、シェアハウス。コインロッカーなんかも怖くなってくるかもしれない。

 

 まもなく行われる沖縄県議会選挙の投票では、鉛筆が使い捨てで使用されるらしい。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1128098.html

 


 いや、嗜好品である茶のことを考えるなんかより前に、これまではよく昼休憩で外にご飯を食べに行っていたけれど、その習慣も、どうしようか。自炊が好きではないので外食をやめたくないが、毎回外食するのは感染リスクが確実に上がるだろう。自分でお弁当まで包まなくても、毎日おにぎりと、スープジャーを活用してスープか味噌汁か。週5も働いておらずたった週3なのだから、それぐらいはやるべきか。

 

 考え始めると気になることが多い。他人と距離を置くことが、こんなに大変だなんて。元から他人と距離を取っていたつもりなのに。

 

 写真は、中国福建省で隔月発行されている雑誌『家园(homeland)』の最新号となる2020年4&6月号(#147&#148 特集「仓山宝藏」)の最終ページ。公益広告が配置されている。「请用公勺公筷」で「取り箸、取りスプーンを使ってください」の意味。ヒアリング力アップのために日々聞いている中国のラジオでも、「直箸禁止、取り箸使おう」と、ずーっとうるさく繰り返し注意喚起している。

 

 日本と違って、注意喚起が具体的、明快でいいなと思うのは、隣の芝が青く見えているだけだろうか。

 

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公筷

 

2020年11月 noteより移行