対コロナ便乗型生活見直し記録5/22

 数日前、大東市に位置する中華食材店にわざわざ車で行って、久々に大量に中華食材を買い込んできた。そこでのことはまた今度書くとして。そのとき、無計画に馬鈴薯粉麺を買ってきた。

 

 馬鈴薯粉でできた麺。乾いてパリパリになっている半透明色の乾麺は、どうやって使うのかよくわからず、とりあえずしばらく水で戻して、十分水気を吸ったあたりで沸騰したお湯に突っ込んだ。それからザルにあげて、食べてみると、中国で食べた馴染みのある食感のあの麺だった。

 

 この麺が何の料理に使われていたのかしばらく思い出せなかった。麺の外側は吸い付くようなモチモチ、ヌルッとした感触があって、茹で上げた後はカエルの卵のようにほぼ透明で、でもなんとなく芯がしっかりしている。

 

 記憶を頼るよりも効率よく百度一下(バイドゥイーシァ)。中国の検索サイト百度で調べると、そうだった、馬鈴薯粉麺は、私の好きな料理、酸辣粉に使われている麺だった。

 

 じゃあ酸辣粉はどうやって作るのか、再び百度一下してみると、お椀に黒酢、中国醤油、塩、砂糖、出汁、ラー油、お湯を入れて、茹で上げた馬鈴薯粉麺を入れ、ピーナッツとパクチー程度。これなら家にある材料でできる。

 

 作ってみたら、少し黒酢が多すぎたぐらいで、まあまあな出来の酸辣粉だった。あの赤黒い中身を再現できるはずがないと思っていたのに、呆気なく酸辣粉もどきができた。麺は勢いよくすべて食べたが、この、飲み干すのはちょっと憚られる自家製酸辣粉の液体が、捨てられない。今度この汁で鶏レバーでも炊こうか、と思いながら台所に放置し、2日間が経ってしまった。中国の家庭では、こういう飲み干せない汁や飲み干せないタレを、どうしているんだろう?

 

 在宅勤務期間は自炊の頻度が増え、無駄な外食が減った。時間がなく自炊が面倒で買ってしまうスーパーの総菜や「てんやもん」を、もう買いたくない。自炊は嫌いだし苦手だが、ずっと家にいれば自炊するほうが楽。出勤するようになったらまた「てんやもん」を買わずにいられない生活に戻ってしまうんだろう。

 

 職場では他の多くの人たちが家族・子供の都合ですぐに出勤できないそうで大変だなあと思い、進んで出勤することにしていたのだけれど、いざ趣味レーションしてみるとやっぱり感染リスクが上がることが、怖い。よく考えたら、一人暮らしの自分こそCovid-19の大いなる脅威にさらされている。一人暮らしで感染したらどうなるか。親は後期高齢者。親以外の家族なし。自宅周辺に友人はいるが、頼るにしても、やってもらえることには限度がある。代わりに買い物に行ってもらい玄関のノブにかけておいてもらうぐらいだろうか。やっぱり私は絶対感染したくない。

 

 雇用先の性質や職種によっては、生存リスクや感染リスクを冒してまで働かなければならない。働いて銭を得なければ生きていけない。新しい生活様式を、とのことだけれど、個人の生活の話をする前に、企業や組織の様式を変えて欲しい。

 

 何を触ったら手を洗い、どこはOKとするか。銭湯はOKとするなら、さすがに帰ってから手足をアルコール消毒したほうがいいだろうか。ファミマのコーヒーを買うときに開けるあのカップを置く箇所の扉を触った後は、手をアルコール消毒するべきか、そこまでやらなくてもいいのか。コーヒーカップのフタは、本当に自分以外触れていないものだろうか。考え始めるとキリがない。

 

 

 4月30日に中国北京から友人に送ってもらった荷物が、やっと今日5月22日に届いた。雑誌が2冊と、CDが1つ、本が2冊。北京から大阪、23日間かけてやっと到着した。

 

 パッケージは見慣れた中国邮政の外装。白地に斜めのラインで中国邮政のロゴ。届いてから、すぐに外装をハサミで破り、中身を出し、パッケージをすべて捨てた。

 

 中国から荷物が届くといつもうれしくて、中国邮政のロゴを舐め回すように見て、パッケージをいろんな角度から眺めて、場合によっては一部取って置いたりするのに。今回においてはガワを全部めくりすぐにゴミ袋にいれてゴミ袋を閉じた。そして手をハンドソープで洗った。

 

 今は、日本国内から届く郵便物や小包にも、同じことをしている。受け取ったら、すぐに外側をめくり中身を取り出して外側のパッケージや封筒を捨てる。そして手をハンドソープで洗う。

 

 じゃあ、たまにポスティングされるピザ屋のチラシや水回り修理のマグネットも、同じ扱いをしているかというと、こういうのはうっかり後処理を忘れていたりする。また、封筒で郵便物が届いたとき、外側の封筒は捨てるとしても、中身の紙まではアルコール消毒できないしな、と思う。ガスのご利用明細とかは?

 

 いったいどこまでやれば、コロナに勝つ、とか言えるんだろう。

 

2020年11月 noteより移行